はじめに:内科外来の知られざる戦場
「病棟が辛いなら、外来クリニックは楽だよ」
そんな言葉を信じて転職をした私を待っていたのは、
想像を絶する戦場でした。
特に秋から春先にかけての地獄(インフルエンザ・ワ
クチン・発熱外来)は、20年の看護師経験があって
も白目を剝くほどの忙しさ。
この記事では、私が40代で内科外来を辞めたリアル
な理由をすべて告白します。もしあなたが今、帰宅
後に涙を流しているなら、それはあなたのせいでは
ありません。
40代の私が外来を辞めた4つのリアルな理由
突然の動悸・眩暈、そして血圧急上昇。体が発した限界のサイン
「更年期だから仕方ない」と自分に言い聞かせていま
したが、仕事中に襲ってくる激しい動悸と眩暈(めま
い)は、恐怖そのものでした。
測ってみてれば、今まで見たこともないような高血圧
の数値。
患者さんのバイタルをはかりながら、自分自
身のバイタルが崩れていく…。その矛盾に、心身と
もに限界を感じていました。

診察の合間、隠れて自分の手首で脈を測っていた
ら、年配の看護師に気づかれました。「どうした
の?」と聞かれ、咄嗟に笑って誤魔化しましたが、
あの時の「隠しきれない限界」は今も忘れられませ
ん。
外来業務のマルチタスクが脳のキャパを超えた
次々に来る採血、点滴、患者指導、電話対応。
「入りにくい血管」へのプレッシャーを感じる暇もな
く、絶え間ないスピードを求められる毎日。20年の
キャリアがあるからこそ、「できて当たり前」という
周囲の過信が重圧となり、脳がバンク寸前でした。
有給は先生の許可制?子供の行事すら言い出せない不条理
「有給を使うなら、まず先生に聞いてから」
そんな暗黙のルールに驚きました。人がいないから
休めないという雰囲気の中、子供の学校行事ですら罪
悪感を感じる日々。子供が熱を出した時、職場から
言われた「自分で受診させたら?」という冷たい
言葉。あの時、私のなかで何かがプツリと切れまし
た。
頑張れなくなった自分への強い罪悪感
「20年もナースしてきたのに、なぜこれぐらいでき
ないの?」
そう自分を責めては、夜眠れず、仕事のことを考え
て涙がこぼれる。食欲が落ち、痩せていく体を見
て、ようやく「ここは私の居場所じゃない」と気づき
ました。
生理的限界:トイレも水分補給もできない異常な環境
一番つらかったのは、人間としての基本すら後回しに
されたことです。
・水分補給の時間ゼロ
(喉が空からでも飲みに行けない)
・トイレに行けず膀胱炎を繰り返す
(辞めたら嘘のように治りました)
・スマホ持ち込み禁止
(子供からの緊急連絡に気づけない不安)
それなのに、「看護師のトップだけはスマホOK」とい
う不公平感。
自分の体と家族を犠牲にしてまで守るべき仕事なの
か、疑問は確信に変わりました。
限界を感じた時の自分を守る5つの対処法
もし今、あなたが「辞めたい、でも怖い」と思ってい
るなら、以下のステップを試してください。
1.「辞めたら落ち着く」という事実を知る
(不眠も体調不良も、環境のせいです)
2.自分の体調(更年期症状など)を優先していい
と許可を出す
3.ハローワークで失業保険の仕組みを確認する
(お金の不安を具体的に解消する)
4.「完璧な母・完璧なナース」を一度諦めてみる
5.クラウドワークスなどで「看護師以外の選択肢」
を覗いてみる
まとめ:その決断は「逃げ」ではなく自分を守る「戦略」
「20年も続けたのに」「転職7回目なのに…」そんな
言葉で自分を縛らないでください。

「あと5年、今の働き方を笑顔で続けられますか?」
もし答えが「NO」なら、それは新しい道を探すべき
サインです。
私は、「他人のケアはできても、自分を壊してしま
っては意味がない」と気づいた時に、決断すること
ができました。
環境を変えることは、決して恥ずかしいことではあ
りません。
「辞めて良かった」
今、私は心からそう思っています。
職場を去ることは逃げではありません。あなたの人
生と、家族を守るための前向きな戦略です。
あなたの「止まり木」は、きっと別の場所にありま
す。まずはゆっくり、深呼吸をすることから始め
てみませんか?
過去の記事のご紹介
クリニックを辞める決断をしたあなたへ。不安を解
消し、新しい一歩を踏み出すための記事をまとめま
した。
日々の業務で焦りを感じた時、どうやって心を守
り、ミスを防ぐかについて実体験をもとにまとめて
います。
辞めた後の不安を解消するために必要な、具体的な
手続きや税金対策について詳しく解説しています。
25年間のキャリアと7回の転職。家族との時間を大
切にするために私がどのような選択をしてきたの
かを綴った全記録です。


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