看護師を辞めたいけど、辞められない/退職を迷っているときに考えてほしいこと

看護師が病院の廊下で退職や働き方について悩んでいるイメージ 看護師のメンタルケア
看護師を辞めたいと思っても、生活や職場、これからの働き方を考えると簡単に決断できないものです。

「看護師を辞めたい」

そう思っているのに、なかなか

辞められない。

そんなふうに悩んでいませんか?

私も、看護師として20年働いてきた中

で、何度も「もう辞めたい」と思ったことが

ありました。

でも、実際に退職を決めるのは簡単では

ありませんでした。

「生活費はどうしよう」

「人手不足なのに、自分だけ辞めていい

のかな」

「周りに迷惑をかけてしまう」

「看護師しかしてこなかったのに、辞めた後

はどうすればいいんだろう」

「家族のことも考えないといけない」

そして何より、

「このまま働き続けたら、体も心ももたない」

という気持ち。

いろいろな不安や迷いが、全部重なって

いました。

この記事では、看護師として20年間働き、

最終的に退職した私の経験をもとに、看護師

を辞めたいけれど辞めれないときに考えて

ほしいことについてお話します。

「辞めるべきか・続けるべきか」で悩んで

いる方の、何か一つのきっかけになれば

嬉しいです。

看護師を辞めたいと思うのは甘えではない

まず伝えたいのは、

「看護師を辞めたい」と思うことは、決して

甘えではないということです。

看護師の仕事は、患者さんの命や生活に

関わる仕事です。

責任も大きく、体力も必要です。

夜勤があったり、勤務時間が不規則だった

り、人間関係や職場環境に悩んだりすること

もあります。

それでも、

「資格を取ったんだから」

「せっかくここまで続けてきたんだから」

「みんな頑張っているんだから」

と、自分のつらさを後回しにしてしまうこと

があります。

私自身もそうでした。

「もう少し頑張らないと」

「私が辞めたら周りが大変になる」

そんなふうに考えていました。

でも、今振り返って思うのは、

仕事を続けるために、自分の体や心を壊して

しまったら元も子もない

ということです。

私が看護師をやめられなかった理由

私の場合、「辞めたい」と思っていたのに、

なかなか退職を決断できませんでした。

理由は一つではありません。

いくつもの不安が重なっていたからです。

生活費が心配だった

仕事を辞めれば、当然収入がなくなります。

毎月に生活費は必要です。

家族がいるからこそ、

「私が仕事を辞めても大丈夫なのかな」

という不安は大きかったです。

退職後の生活を考えると、簡単には決断

できませんでした。

人手不足なのに辞めていいのかと思った

看護師の職場では、人手不足を感じることも

あります。

そんな中で、

「私が辞めたら、残った人たちが大変になる」

と思ってしまう。

「今辞めるのは申し訳ない」

という気持ちが出てきます。

でも、今だから思います。

職場の人で不足まで、自分一人が

背負わなくていい。

もちろん、引き継きなど、できることをする

のは大切です。

でも、自分の体調を犠牲にしてまで働き

続ける必要はありません。

周りに迷惑をかけそうだった

退職するとき、多くの人が感じるのではない

でしょうか。

「迷惑をかけてしまう」

という気持ち。

私もありました。

でも、考えてみれば、仕事を辞めることと、

人として誰かに迷惑をかけることは同じでは

ありません。

退職する人がでれば、職場はまた人員配置を

考えていく。

それは組織として対応することです。

あなた一人が責任を背負う必要は

ありません。

「看護師しかしてこなかった」ことも不安だった

私には、もう一つ大きな不安がありました。

看護師しかしてこなかったことです。

長く看護師として働いてきたからこそ、

「辞めたら私は何ができるんだろう」

と思いました。

資格がある。

経験もある。

でも、看護師を辞めたら、その経験をどう

活かせばいいのか分からない。

そんな怖さがありました。

長く一つの仕事を続けているほど、

「ここを辞めたら何もなくなる」

ような気持になることがあります。

でも、本当はそんなことはありません。

20年働いて身につけたものは、退職した

からといってなくなるわけではありません。

人と関わる力。

相手の気持ちを考える力。

状況を見て判断する力。

責任をもって仕事をする力。

これまでの経験は、別の場所でもきっと何

かの形で活かせます。

家族を優先したい気持ちもあった

もう一つ、私の中で大きかったのが、

家族との時間を大切にしたい

という気持ちでした。

仕事を頑張ることも大切。

家族のために働くことも大切。

でも、仕事のために家族との時間や、自分

自身の余裕がなくなってしまうと、

「私は何のために頑張っているんだろう」

と思ってしまうことがあります。

私自身、これまでの経験を振り返る中で、

「家族と一緒に過ごせる時間は、当たり前

ではなかった」

と気づきました。

だからこそ、働き方を考えるときには、

「いくら稼げるか」だけではなく、「どうんな

毎日を送りたいか」

も考えてほしいと思っています。

そして一番大きかったのは「体調」だった

いろいろな不安を抱えていた私は、最終的に

退職を決めることになった一番大きな理由。

それは、

自分の体調でした。

そして、精神的にもかなり追い詰められて

いました。

自分では、

「もう少し頑張れる」

と思っていても、家族から見ると明らかに

無理をしていたのだと思います。

夫からも、強く退職を勧められました。

自分では「まだ頑張らないと」と思っている。

でも、周りから見ると、

「もう頑張らなくていい」

という状態だったのかもしれません。

そこで私は、ようやく自分の状態と向き合う

ようになりました。

体調が悪いなら「我慢する」以外の選択肢を考えてほしい

もし今、

「仕事がつらい」

「体調が悪い」

「家に帰ると何もできない」

「精神的に追い詰められている」

という状態なら、

「もっと頑張る」以外の方法も考えてみて

ほしいです。

たとえば、

・上司に相談する

・勤務時間を見直す

・夜勤を減らせないか相談する

・部署移動について相談する

・パート勤務に変更する

・転職する

・一度休む

・退職する

などです。

私自身にも、パート勤務の話はありました。

「働き方を変える」という選択肢は、実際に

あったのです。

ただ、当時の私は、それを考えられるほど

体調がよくありませんでした。

だから、

「退職か、今まで通りに働き続けるか」の二択

だけで考えないでほしい

と思っています。

辞めたいと思ったら、まず「なぜ辞めたいのか」を整理する

「看護師を辞めたい」

と思ったとき、いきなり退職を決める必要は

ありません。

なぜ辞めたいのか

を書き出してみて下さい。

例えば、

「夜勤がつらい」

「人間関係がつらい」

「体力的に厳しい」

「給料に対して仕事が大変」

「家族との時間がない」

「子育てとの両立が難しい」

「職場の環境が合わない」

「精神的に限界」

など。

理由を書き出してみると、

「看護師そのものを辞めたいのか」

それとも、

「今の職場を辞めたいのか」

が見えてくることがあります。

ここは、とても大切です。

今の職場がつらい=看護師に向いていない

とは限りません。

以前の記事でも書いたように、「看護師に向

いていない」と感じるときも、環境を変える

ことで気持ちが変わることがあります。

►【看護師に向いてないと感じるあなたへ/

20年働いた私が伝えたいこと】

退職を決めたら、生活面も考えておく

もし、いろいろ考えた結果、

「やっぱり退職しよう」

と決めたなら、気持ちだけでなく、生活面に

ついても準備しておくことが大切です。

私自身、退職後のことを考えて、

「できるだけ準備してからやめよう」

と思いました。

ボーナスの時期を確認する

退職する時期によって、ボーナスの扱いが

変わる場合があります。

就業規則などを確認して、自分の職場で

はどういなっているのかを確認しておくと

安心です。

「どうせ辞めるから」と何も確認せずに退職

するのではなく、

少しでも生活の不安を減らしてから退職する

という考えもあります。

有給休暇を確認する

残っている有給休暇があるなら、退職

前にどのように消化できるのかを確認して

おきましょう。

退職日や勤務状況によって扱いが変わるた

め、職場のルールを確認することが大切

です。

私自身も、できるだけ有休を消化してから

退職したいと考えていました。

退職後のお金について考える

仕事を辞めると、毎月の給与が

なくなります。

でも、生活は続きます。

税金など、退職後にも支払いが発生するもの

があります。

だからこそ、

「辞めた後、毎月いくら必要なのか」

を一度計算しておくことをおすすめします。

家賃、光熱費、食費、通信費、保険など。

全部を完璧に予測する必要はありません。

まずは、

「最低限、毎月いくらあれば生活できるのか」

を知っておくだけでも、不安は少し整理

できます。

*税金や社会保険の具体的な手続き・金

額は、退職時期や状況によって異なるため、

自治体や勤務先などで確認してください。

退職したら、すぐに元気になるわけではない

私は実際に看護師を辞めました。

そして、一番感じたのは、

体は楽になったけれど、心はすぐには回復

しなかった

ということです。

ずっと頑張ってきたから、

「辞めたんだから、もう元気にならないと」

と思っていました。

でも、心はそんなに簡単には

切り替わりませんでした。

仕事を辞めたからといって、これまで抱え

ていた不安や疲れが、その日のうちに全部

なくなるわけではありません。

だから、もし今仕事を辞めようとしている人

がいたら、

退職後も、自分を休ませる時間を大切に

してほしい

と思います。

「仕事を辞めたのに、まだつらい」

と思っても、

「自分は弱いんだ。」

と責めなくていい。

それだけ頑張ってきたということなのかも

しれません。

「辞める・辞めない」を今すぐ決めなくてもいい

ここまで読んで、

「じゃあ、私は辞めたほがいいのかな」

と思って方もいるかもしれません。

でも、私は、

「辞めた方が良い」とも「続けたほが

いい」とも言いません。

なぜなら、置かれている環境は一人ひとり

違うからです。

家族構成も違う。

経済状況も違う。

体調も違う。

職場環境も違う。

だからこそ、

自分にとって何が一番大切なのか

を考えてほしいのです。

もし体調が悪いのなら、まず相談してみる。

家庭との両立が難しいなら、勤務時間や

働き方を変えられないか相談してみる。

今の職場が合わないなら、移動や転職という

選択肢を考えてみる。

そして、それでも難しいのであれば、

退職という選択肢を持ってもいい。

それは逃げではありません。

看護師を辞めたいと思ったあなたへ

看護師を辞めたいと思うほど、あなたは今

まで頑張ってきたのだと思います。

「人手不足だから」

「みんな頑張っているから」

「私が辞めたら迷惑だから」

「せっかく取った資格だから」

そんな理由で、自分の体や心を後回しにして

いませんか?

もちろん、仕事を辞めるには準備が必要

です。

生活費のことも考えなければなりません。

家族との相談も必要です。

だから、勢いだけで辞めるの必要は

ありません。

でも、

我慢し続けることだけが正解でも

ありません。

私は20年間、看護師として働きました。

そして最後には、体調と心の限界から退職

しました。

退職後、体は楽になりました。

心の回復には時間がかかりました。

それでも今は、

「もっと早く自分の状態に気づいてあげても

よかった」

と思っています。

まとめ/あなたの人生を守る選択をしていい

看護師を辞めたいけれど辞められない。

そんなときは、まず、

「私はなぜ辞めたいのか」

を考えてみてください。

そして、

・今の職場を変える

・勤務時間を変える

・夜勤を減らす

・部署を変える

・パートになる

・転職する

・休む

・退職する

など、いくつもの選択肢があることを知って

おいてください。

そして退職を決めたなら、

生活費・ボーナス・有給休暇・退職後の支払

いなど、できる範囲で準備してから辞める

ことも、自分を守る大切な方法です。

辞めることも、続けることも、どちらが正解

というわけではありません。

大切なのは、

あなたがこれからどんな毎日を送りたい

のか。

仕事のために生きるのではなく、

自分の体。

自分の心。

家族との時間。

そして、自分の人生。

それらを大切にしながら働き方を選んでも

いいのだと思います。

「辞めたい」と思った自分を責めなくていい。

まずは、その気持ちを無視せず、

「私は今、何がつらいんだろう?」

と自分に問いかけることから始めてみて

ください。

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