「ナースコールが鳴りやまない」
「急変対応で計画がバラバラ」
「先輩の視線が痛い…」
看護師の仕事は常に「焦り」との隣り合わせです
よね。特に、新しい職場や不慣れな環境では、焦りが
ミスを呼び、そのミスがさらに自信を奪うという悪循環に
陥りがちです。
私自身、何度も焦って空回りした経験があります。
でも、ある時気づいたんです。
焦ってる状態は、あなたが無能だからではなく、
看護師という職業の構造上、当たり前に起きること
なのだと。
今回は、焦りの正体を解き明かし、命を守りながら
自分自身の心も守るための具体的な技術をお伝え
します。
なぜ、看護師はこんなに焦りを感じやすいのか?
そもそも看護師の仕事は予定道理に進まないこと
が前提のようなものです。
計画を壊す「割り込み業務」の多さ
看護師の業務は、以下のような要因で常に中断され
ます。
・鳴りやまないナースコール
・突然の急変対応
・医師からの指示変更
・患者さんや家族への対応

私も業務中よくこんなことで悩んでいました。
「点滴の準備しようと思っていたのに、呼ばれてまた
中断…。もう何から手をつければいいの!?」
こうした業務の中断が重なることで、脳は常にマル
チタスク状態になり、パニック(焦り)を引き起こし
やすくなります。命に関わる判断を瞬時に求められ
る現場だからこそ、精神的な負担もそうとうなもの
です。
重すぎる責任と過酷な労働環境
命に関わる判断、夜勤による自律神経の乱れ、人間
関係の緊張感…。これらが積み重なれば、どんなに
ベテランでも冷静さを失う瞬間があります。
焦るのは、あなたが真面目に仕事に向き合っている
証拠でもあるのです。
焦った瞬間に試してほしい3つの即時対処法
「あ、今私パニックになってる」と感じたら、まずは
動作を一度止めて、次の3つを実践してください。
①深呼吸を3回する(物理的にリラックス)
焦っている時は、呼吸が浅くなり交感神経が優位に
なっています。
・やり方:鼻から吸って口から細く長く吐き出す
・効果:副交感神経を強制的に優位にし、脳に酸
素を届けます。「私、今すごく焦ってるな」と
自分を客観視するだけで、心拍は落ち着いてき
ます。
②時間指定から優先順位を決める
人手不足で業務が山積みになった時、全てを完璧に
こなすのは不可能です。
・鉄則:時間指定のあるものから優先的に行う
・理由:投薬や検査など、時間が決まっているも
のを軸にすることで、パニック状態の脳でも
次にすべきことが明確になります。
③今やる1つ以外は一旦忘れる
付箋やメモを活用し、「今。この瞬間に終わらせる一
つ」だけを目の前に置きます。全体像を見るのは大切
ですが、パニック時は目の前の一歩に集中するこ
とが、結果的にミスを防ぐ近道です。

私自身、25年のキャリアの中で何度も壁にぶつか
り、7回の転職を経て「自分を守る働き方」を探して
きました。その経験もこちらにまとめています。
先輩がピリピリしていても確認を優先するべき理由
新しい環境でわからないのは当たり前。でも、
ピリピリした現場では質問しづらいですよね。

私は、先輩がどれだけ不機嫌でも『怒られるの覚
悟』で聞くようにしました。
一瞬の勇気が患者さんとあなたを守る
「こんなことも知らないの?」と言われるのが怖く
て、自分で判断したくなるかもしれません。でも、
想像してみてください。
・未確認のまま進めて失敗して、患者さんに迷惑が
かかること
・一瞬先輩に怒られること
どちらがつらいでしょうか?「失敗して患者さんに不利
益を出すより、自分が怒られるほうが100倍マシ」と
割り切ることで、確認する勇気が湧いてきます。
プロとしての誠実な姿勢
「きちんと理解して安全に進めたいので、確認させて
ください」という態度は、その場では冷たくあしら
われても、長期的には周囲からの信頼(仕事が丁寧
だという評価)に繋がります。
自分を失いそうな夜に思い出してほしいこと
「周りの看護者あんなに動けているのに、自分
は…」と比較して落ち込んでいませんか?
比べるのは他人ではなく「昨日の自分」
看護技術や判断力は、一朝一夕には身につきません。
・昨日は分からなかった物品の場所を覚えた
・今日は焦っても深呼吸を1回できた
・指示受けを一度で正確にメモできた
どんなに小さなことでも構いません。
昨日の自分より一歩でも前に進んでいれば、
それは確実な成長です。
不安な夜は、ぜひ「今日できたこと」を一つ数え
てから眠りにつきましょう。

100点満点を目指さなくて大丈夫。今日の自分が
できることを精一杯やったなら、それで花丸です。
酷使した体と心を癒やす「おうちケア」
看護師の仕事はハードだからこそ、プライベートで
のリカバリーは欠かせません。職場を出たら看護師
のスイッチをオフにする工夫が必要です。

1日頑張った自分を、心地よいもので満たして
あげましょう。
私が実践しているリフレッシュ法
・ヨガで体を整える:緊張して固まった筋肉をほぐ
し、深い呼吸を取り戻します。
・音楽に浸る:自分が心地よいと感じるメロディ
を聞き、思考を仕事から切り離します。
・自分を労う:美味しいものを食べる、家族と笑
う。こうした自分を大切にする時間が明日
の冷静な判断力を養います。

もし今の環境がどうしても辛すぎる時は…
心を壊してまで頑張り過ぎる必要はありません。
制度を知っておくだけでも、心の逃げ道になりますよ。
まとめ:焦らず、一歩ずつ進もう
看護師という仕事は本当に尊く、同時に過酷なもの
です。
1.焦りの原因を知り、自分を責めない
2.パニックになったら時間指定優先で深呼吸
3.怒られてもいいから確認を怠らない
4.家ではヨガやおんがくで心身をしっかり癒やす
焦りは最大の敵ですが、正しく使えばコントロ
ールできます。あなたが笑顔で、そして安全に看護
を続けられるように応援しています!



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