仕事がつらくて毎日泣いていた看護師へ/20年働いて退職した私が気づいたこと

40代、20年目の看護師が仕事を辞めて気づいた、家族と過ごす温かい時間と自分自身への希望。大人と子供の手が寄せ合う写真。 看護師の働き方・体験談
「私はずっと、家族の話を聞いているようで、聞いていなかった。」辞めてようやく気づけた、日常の宝物。

「子供たちのために、もっと働かなきゃ」

そう思っていた時期がありました。

高校生と中学生。

教育費がピークを迎える今、母として、そして

看護師として、私は無理をしてでも新しい環境に

飛び込む決意をしました。

今振り返ると、あの頃の私は、「頑張ること」しか

考えていなかったのだと思います。

そして、いつの間にか毎日一人でこっそり泣く

ようになっていました。

仕事がつらくても「もっと頑張らなきゃ」と思っていた

当時の私は、完璧主義にとらわれていました。

初めての眼科。

初めての手術介助。

月5回のレポート。

慣れないことばかりで、毎日必死でした。

「寝る間を削ってでも頑張らなきゃ」

「お母さんなんだから」

「看護師なんだから」

そう自分に言い聞かせていました。

子どもたちのためにも、もっと頑張らなければ

いけない。

そう思うほど、休むことができなくなって

いきました。

20年働いた看護師なのに、自信を失った

私は看護師として20年働いてきました。

これまでの経験があるから、新しい場所でも

きっと大丈夫。

どこかで、そんな風に思っていたのかも

しれません。

ところが、実際に新しい環境に入ってみると

違いました。

新しい科。

新しい手技。

初めてのことばかりで、立ち尽くす自分が、

いました。

私は愕然としました。

「20年も看護師を続けてきたのに、どうして

こんなに戸惑うんだろう」

長年積み上げてきたはずの経験が、未経験の場所

では何の盾にもならない。

むしろ、

「ベテランなんだからできて当たり前」

という周囲の視線と、自分自身の視線が、刃物の

ように心に突き刺さりました。

「物覚えが悪すぎる、私、今まで何やってきた
 んだろう…」
「もしかして、私って看護師向いてない
 のかな?」

緊張と不安。

そして、自己否定。

そのループから、なかなか抜け出せなくなって

いました。

*看護師20年、7回の転職を振り返った記事

 はこちら

看護師20年、転職7回の全記録/家族を守る

ために私が『正解』を選び続けた理由

体は「もう無理」とサインを出していた

今思えば、体はちゃんとサインを出して

いました。

動悸。

眩暈。

血圧上昇。

体は悲鳴を上げているのに、私は気づかないふり

をして走り続けました。

「まだ大丈夫」

「もう少し頑張れば慣れる」

そう思っていたのだと思います。

看護師として働いていると、患者さんの変化に

は気づこうとするのに、自分自身の変化には

気づけない。

そんなこともあるのかもしれません。

家族に気を遣わせていた自分と、夫の言葉

職場では必死に仮面をかぶり、家では「普通の

お母さん」を演じていました。

でも、張りつめた糸は一人の帰り道や夜中にプツリ

と切れました。

そんな私の異変に、家族は気づいていました。

子どもからは、

「ママ、最近ずっと仕事大変なんでしょ…」

と言われました。

夫からも、

「もう辞めなよ。無理しないで今日は寝たら?

 このままだと、あなたが壊れてしまうよ」

と言われました。

自分では必死になりすぎて気づいていなかった

けれど、家族には分かっていたのです。

私は家族のために頑張っているつもりでした。

でも、その頑張りが、いつの間にか家族に心配を

かけていた。

そのことに、ようやく気づいました。

仕事を辞めて初めて見えた「家族との時間」

20年続けてきた「看護師」という看板を、一旦

下ろしました。

すると、今まで見えていなかったものが少しずつ

見えてきました。

何気ない家族との会話。

一緒に囲む食卓。

料理から立ち上がる湯気の温かさ。

特別なことではありません。

でも、その何気ない時間が、私にはとても大切

なものに感じられました。

そして、ふと思いました。

はる
はる

「私はずっと、家族の話を聞いているようで、

全く聞いていなかった。」

家族のために働いていたはずなのに、家族と

過ごす時間を大切にできていなかった。

仕事を辞めて初めて、そのことに気づきました。

看護師を辞めたあと、何をしたらいいのか分からなくなった

もちろん、仕事を辞めたからといって、すべてが

解決したわけではありません。

看護師以外のスキルも経験もない。

自分が何をしたいかさえ分からない。

真っ暗な森で迷子になったような気分でした。

「これから私はどうしたらいいんだろう」

正解もわかりません。

何が正しいのかもわかりません。

そんな中で、noteやブログを始めました。

最初から明確な答えがあったわけではありません。

ただ、今までの経験を振り返りながら、自分が

感じたことを書いてみる。

今できることから始めてみる。

それだけでした。

今、一人で泣いているあなたへ

もし今、あなたも一人で泣いているのなら。

毎日頑張っているにに、なぜか苦しいのなら。

「もっと頑張ららなきゃ」と自分を追い込んでいる

のなら。

少しだけ、自分のことにも目を向けてみてほしい

と思います。

私は20年間、看護師を続けました。

それだけ頑張ってきたのに、それでも「自分は何

もできない」と思ってしまう時期がありました。

だから、

「自分が弱いから苦しいんだ」

と、自分を責めなくてもいい。

頑張ってきたからこそ、疲れてしまうことも

ある。

立ち止まることもある。

そして、これからの働き方を考え直すことも

あっていい。

*看護師が転職を迷った時に確認したい7つのこと

看護師が転職を迷ったときに確認したい7つのチェックリスト

私自身、まだ答えを見つけたわけでは

ありません。

それでも、少しずつ前に進んでいます。

はる
はる

今の私から、あなたへ

「20年、本当によく頑張ったね。

スキルがなくても、正解が分からなくても

大丈夫。

これからは自分を一番大切にしていいんだよ。」

そう、今の私から、あの頃の自分に伝えたい。

そして、同じように頑張りすぎているあなたにも

伝えたい。

もう、自分を後回しにするのはやめにします。

これからは、自分に合った働き方を探して

いきたい。

その軌跡を、これからも綴っていこうと

思います

*環境を変えることは逃げじゃない。そう思える

 ようになった私の転職経験

環境を変えることは逃げじゃない/20年働いた

看護師の私が転職を選んだ理由

まとめ

20年続けた看護師の仕事を辞めることは、私に

とって大きな決断でした。

でも、仕事を辞めたことで初めて見えたものも

ありました。

家族との何気ない時間。

自分の心の声。

そして、自分自身を大切にすること。

「辞めることが正解」と言いたいわけでは

ありません。

人によって、環境も事情も違います。

ただ、もし今あなたが仕事のことで苦しくなって

いるのなら、

「私は今、本当に大丈夫かな?」

と、自分に問いかけてみてもいいのではない

でしょうか。

頑張り続けることだけが、正解ではないから。

自分にあった働き方を探してもいい。

自分を大切にしてもいい。

私もまだ、その途中です。

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