「子どものそばにいたい。でも、看護師として働かな
ければならない…」
そう悩んで、自分を責めていませんか?
私は看護師免許を取得して25年。
実際に看護師として働いた20年の間に、私
は合計で7回の転職を経験しました。
「転職回数が多すぎるのでは?」
「また、辞めたと思われるかもしれない」
そんな不安を感じたこともあります。
でも、25年を振り返って今思うのは、転職
を繰り返したことは「逃げ」ではなかったと
いうこと。
その時々のライフステージに合わせて、自分
と家族の生活を守るために、必要な選択を
してきたのだと思います。
この記事では、私が看護師としてどんな働き
方を選び、なぜ転職を繰り返してきたのかを
振り返ります。
同じように「仕事と家庭の両立が難しい」「今
の働き方を変えたい」と悩んでいる方に、
少しでも参考になれば嬉しいです。
私の看護師20年・転職7回を振り返る
私の看護師人生は、決して一直線では
ありませんでした。
独身時代、結婚、出産、子育て、子どもの成長。
そのたびに、私にとって「働きやすい環境」
は変わっていきました。
以前は当たり前だと思っていた働き方
が、子どもが生まれると当たり前ではなく
なります。
だから私は、その時の生活に合わせて働き方
を変えてきました。
自分の勉強がすべてだった独身時代
独身時代は、総合病院の外科病棟で
三交代勤務をしていました。
毎日の手術、検査、処置。
定時に帰れないのは当たり前で、休日も
勉強会がありました。
当時は、看護師としてのスキルアップが人生
のすべてだったように思います。
忙しくても、それなりに充実していました。
「もっと勉強したい」
「もっとできる看護師になりたい」
そんな気持ちで仕事をしていた時期です。
今振り返ると、独身だったからこそできた
働き方だったのだと思います。
結婚・出産で「仕事だけ」の人生が変わった
結婚し、子どもが生まれると、私の価値観は
大きく変わりました。
仕事だけを優先していればよかった頃とは
違います。
子どもの成長を見たい。
できるだけ一緒に過ごしたい。
でも、生活のためには働かなければ
いけない。
「仕事か家庭か」
どちらかを選ばなければならないように
感じて、悩むこともありました。
それでも私は、仕事を完全に辞めるのでは
なく、その時の生活に合う働き方を探して
いきました。
子育てをしながら夜勤を続けた時期
子どもが小さい頃も、私は看護師として働き
続けました。
夫の学業や生活を支える必要もあり、夜勤を
含めた働き方を選んでいた時期があります。
看護師として働きながら、家族の生活も
支える。
当時は「これくらい頑張らなければ」と思って
いました。
でも、子どもが成長するにつれて、少しずつ
無理が出てきます。
特に大きかったのが、二人目の子どもが
生まれたことでした。
夜勤を減らしてほしいと職場に相談
しました。
しかし帰ってきた言葉は、
「人員不足だから無理」
というものでした。
その時、私は決意しました。
「私がいなくても職場は回る。でも、子ども
のお母さんは私一人しかいない」
これが、家族を優先する転職を決めた最初の
一歩でした。
子どもの成長に合わせて働き方を変えた
子どもが成長すると、必要な働き方も
変わっていきました。
私の場合、転職の理由は「嫌だから辞める」
だけではありませんでした。
その時々で、
・子どもの生活を優先したい
・夜勤の負担を減らしたい
・家庭と仕事を両立したい
・子どもの帰宅時間に合わせたい
・部活動や塾の送迎をしたい
という事情がありました。
そこで私は、正社員という肩書きにこだわる
のではなく、その時の家族に必要な働き方を
選ぶようになりました。
子どもの成長と私の働き方
| 子どもの成長 | 働き方の選択 | 転職の理由 |
| 乳幼児期 | 夜勤ありフルタイム | 夫の学費と生活を支えるため |
| 保育園期 | 夜勤が少ない病院へ | 家庭との両立の限界 |
| 小学校1年生 | パートタイムへ | 小1の壁・児童館・帰宅時間の問題 |
| 中学・高校 | クリニック勤務 | 部活や塾の送迎を優先 |
もちろん、これは私の場合です。
すべての看護師さんに同じ働き方が合うわけ
ではありません。
でも、ここで私が伝えたいのは、
「今の自分に合わない働き方を、無理して
続けなくてもいい」ということです。
「正社員でなければ」という思い込みを手放した
私は一度、正社員という肩書きを手放して、
パートを選びました。
最初は、大きな決断でした。
「正社員を辞めて大丈夫なのかな」
「収入が減ってしまう」
「周りからどう思われるだろう」
そんな不安もありました。
でも、その選択をしたことで、子どもの帰宅
を笑顔で迎えられるようになりました。
学校から帰ってきた子どもに、
「おかえり」
と言える。
それだけのことが、当時の私にはとても
大きなことでした。
今思えば、私は「正社員で働くこと」が正解
なのではなく、
家族が安心して生活できる働き方を選ぶこと
を大切にしたかったのだと思います。
小1の壁とライフステージに合わせた選択
子どもが小学校に入ると、保育園時代とは
違った大変さがありました。
いわゆる「小1の壁」です。
保育園のように長時間預かってもらえるわけ
ではありません。
子どもの帰宅時間、児童館、学校行事など、
考えなければならないことが増えました。
そこで私は、さらに働き方を見直しました。
正社員という肩書きを捨て、パートを選ん
だことは、当時の私にとって大きな決断
でした。
でも、そのおかげで子どもの帰宅を笑顔で
迎えられる日が増えました。
働く時間を減らすことは、「頑張ってない」
ことではありません。
その時の自分に必要なものを選ぶことも、
大切な働き方の一つなのだと思います。
看護師として働き続ける中で、また環境を変えた
子どもが中学生、高校生になると、今度は
部活動や塾の送迎などが必要になりました。
子供が成長すれば、親の役割がなくなる
わけではありません。
むしろ、年齢によって違う大変さが
あります。
そこで私は、生活に合わせて勤務先を
変えました。
看護師免許を持っているからこそ、働く場所
や勤務形態を選択できる。
これは、看護師という仕事の一つの強みでも
あると思います。
「病院んで正社員として働き続ける」
だけが、看護師の働き方ではありません。
病院、クリニック、パートなど、自分の状況
に合わせて選択肢を考えることができます。
転職7回。多すぎると思いますか?
私はこれまでに7回転職しました。
一般的に考えれば、「転職回数が多い」と
感じる人もいるでしょう。
私自身も、以前は気にしていました。
「こんなに転職して、私は忍耐力がない
のかな」
「また辞めるのは逃げなのかな」
そう考えたこともあります。
でも、今振り返ってみると、7回すべてが
同じ理由ではありません。
その時々で、家庭の状況も、自分の体力も、
必要な働き方も違いました。
だからこそ私は、
転職回数だけで、その人の仕事に対する姿勢
を判断することはできない
と思っています。
大切なのは、
「なぜ転職したのか」
「転職して何を変えたかったのか」
「次の職場で何を大切にしたいのか」
を自分自身が理解していることではない
でしょうか。
25年働いて初めて気づいた「立ち止まる勇気」
そして最近、私は25年のキャリアで初めて、
長期の休息を選びました。
新しい診療科への挑戦。
ベテランゆえのプレッシャー。
そして、これまで蓄積して身体の負担。
「もう、十分頑張った。一度立ち止まっても
いいんだよ」
自分にそう言ってあげたとき、ようやく心が
軽くなりました。
それまでの私は、
「働けるなら働かなければ」
「もっと頑張らなければ」
と思い続けていたのかもしれません。
でも、長く働くためには、走り続けること
だけが正解ではありません。
立ち止まることも、自分を守るための大切な
選択です。
転職は「逃げ」ではなく、人生を調整する手段
看護師として長く働いていると、
「せっかく資格をとったのだから」
「みんな頑張っているから」
と、自分の気持ちを後回しにしてしまうこと
があります。
私もそうでした。
でも、働き方は一度決めたら一生
変えられないものではありません。
結婚したら変わる。
子どもが生まれたら変わる。
子どもが成長したら変わる。
自分の体力や価値観が変わっても、働き方は
変えていい。
だから私は、転職を「人生の失敗」ではなく、
その時の自分と家族に合わせて、人生を調整
する手段
だと考えるようになりました。
看護師の転職で大切なのは「何を守りたいか」
もし今、転職をするか迷っている看護師さんが
いたら、私はまず、
「何が嫌なのか」だけではなく、「何を
守りたいのか」
を考えてみてほしいと思います。
給料を守りたいのか。
家族との時間を守りたいのか。
自分の体力を守りたいのか。
心の余裕を守りたいのか。
キャリアを守りたいのか。
人によって答えは違います。
そして、今の答えが数年後も同じとは
限りません。
だからこそ、その時々の自分にあった働き方
を選んでいいのだと思います。
転職回数が多いことは、家族を大切にしてきた証拠でもある
私は7回の転職を経験しました。
そのたびに悩みました。
迷いました。
「これでいいのかな」と何度も考えました。
でも、その7回の選択の先には、いつも家族
がいました。
子どもの成長に合わせて働き方を変えた
こと。
夜勤を減らすために環境を変えたこと。
正社員という肩書きを手放したこと。
そして最後には、自分自身のために
立ち止まることを選んだこと。
どれも、その時の私にとって必要な選択
でした。
だから今は、こう思っています。
転職回数は、家族を愛してきた証でもある。
もちろん、すべての転職が正解だったとは
言い切れません。
後悔したこともあります。
もっと違う選択ができたかもしれないと思う
こともあります。
それでも、その時の自分は、その時にできる
精一杯の選択をしていました。
それでいいのだと思います。
まとめ/「正解」は一つじゃない
看護師として25年。
実際に働いた20年の中で、私は7回の転職を
経験しました。
振り返ると、私が選んできた働き方には、
いつも理由がありました。
家族を支えるため。
子どもの成長を見守るため。
仕事と家庭を両立するため。
そして最後には、自分自身を守るため。
だから今、転職や働き方に悩んでいる方に
伝えたいことがあります。
仕事と家庭の両立に「唯一の正解」は
ありません。
正社員で働き続けることが正解とは
限らない。
転職しないことが正解とも限らない。
一度立ち止まることが間違いとっも
限りません。
大切なのは、
「自分と家族が、これからも笑顔で過ごせる
働き方は何なのか」
を考えること。
私はこれからも、無理をしすぎず、自分の
ペースで働き方を探していきたいと思って
います。
もし今、仕事と家庭の両立に悩んでい
るなら、一度立ち止まって考えてみて
ください。
「私は、本当は何を大切にしたいんだろう?」
その答えが、あなたにとっての次の一歩に
なるかもしれません。
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