仕事を辞めたからといって、すぐに元気になっ
たわけではありません。
でも、時間が経つにつれて、体と気持ちが少し
ずつ楽な方に戻ってきているのを感じています。
そして休んで初めて、
自分がどれほど職場で強いストレスを受けていた
のかに気づきました。

これは、40代で看護師の仕事を辞めた私自身の体験です。
仕事に行く前に、理由もなく涙が出ていた
仕事を辞める前、
仕事に行く準備をしていると、突然涙が出ることがありました。

特別つらい出来事があったわけでもなく、
誰かに何かを言われた直後でもない。
ただ仕事にいくという事実だけで、
気持ちが抑えきれなくなっていたのだと思います。
帰宅後も同じでした。
家に帰って、ほっとするはずの時間なのに、
何もないのに涙がでる。
当時は
「疲れすぎているのかな」
「年齢のせいかな、更年期かな」
そんなふうに考えていました。
血圧が上がり、仕事に行くと急に不安になる
体の変化も出ていました。
仕事のことを考えると血圧が上がる。
職場に向かう途中や、勤務に入った瞬間、
理由の分からない不安が一気に押し寄せてくる。
「何か悪いことが起きる気がする」
「このまま続けて大丈夫だろうか」
そう思いながらも、看護師という仕事柄、
「これくらいで弱音を吐くのは甘えだ」と
自分に言い聞かせていました。

気になる方はこちらも参考にしてください。
休憩中でも、心は一度も休まっていなかった
休憩時間はありました。
でも、心はまったく休めていなかったと思います。

次の業務のこと、
ミスをしたらどうしようという不安、
周りに迷惑をかけていないかという気持ち。
椅子に座っていても、
頭の中はずっと仕事のまま。
「休憩=回復」にはなっていませんでした。
仕事を辞めて、初めてわかったこと
仕事を辞めてしばらく経った頃、
少しずつ変化がでてきました。
朝、仕事のことを考えていた時のあの強い不安が減ってきた。
理由もなく涙が出ることも、以前より少なくなった。

そこで初めて思ったのです。
「あの状態は、普通じゃなかったんだ」
当時は、
頑張れいているから大丈夫
仕事に行けているから問題はない
そう思っていました。
でも、実際は、
異常な状態が、当たり前になっていただけでした。
体調不良の正体は、職場ストレスだった
仕事を離れてみて、
体調不良の原因がはっきりしてきまいた。
それは自分が弱かったからではなく、
長期間かかり続けていた職場でのストレス。

ストレスは、目に見えない分、気づきにくい。
でも確実に、体と心を削っていきます。
今思えば、
体はずっとサインを出していました。
涙、不安、血圧の変化。
それに気づけなかったのは、
私が弱かったからではありません。
気づけないほど、頑張り過ぎていただけでした。

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今は回復することを最優先にしている

今は、体調を整えることを一番に考えています。
まだ完全に元通りではありません。
それでも、確実に回復の方向に向かっていると感じています。
仕事を辞めたのは逃げではなく、
自分を守るための選択でした。
もしこの記事を読んんで、
・理由もなく涙がでる
・仕事のことを考えると不安になる
・休んでも疲れがとれない
そんなサインに心当たりがある人がいたら、
どうか気のせいで片づけないでほしいと思います。
体と心の声に耳を傾けることは、決して甘えではありません。
さいごに

40代になって、
無理がきかなくなったと感じることは増えました。
でもそれは、衰えではなく
自分を守る感覚が育ってきたということなのかもしれません。
この体験が、同じように悩んでいる誰かの
小さな安心につながれば嬉しいです。

気になる方はこちらも参考にしてください。



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