40代で看護師を辞めました。
長い間、人のために働くことが当たり前だと思っていました。
でも、気づけばいつの間にか、自分の心が置き去りになっていたんです。
患者さんの笑顔に支えられ、同僚と励まし合いながら続けてきた看護師の仕事。
やりがいもありました。
けれど、いつからか「疲れた」と感じる日が増えていました。
看護師という仕事の中で、人の目を気にしすぎていた
看護師として働いていた頃は、私はいつも人の目を気にしていました。
先輩や上司の評価、同僚との関係、患者さんやご家族の反応。

「ちゃんとしなきゃ」、「迷惑をかけちゃいけない」と思うあまり、
自分の感情を押し殺していました。
もちろん、医療現場では責任感や慎重さが求められます。
でも、常に気を張って、誰かの目を意識しているうちに、
自分がどうしたいのかわからくなってしまったんです。

仕事の後は、心も体もクタクタ。
休日も「次のシフト大丈夫かな?」、「ミスしてないかな?」と考えてしまい、
ゆっくり休むことさえできませんでした。
誰かのためばかりの生き方に、限界を感じた
看護師の仕事を通して、たくさんの命に触れてきました。
その経験は今でも宝物です。
けれど、ある時ふと思ったんです。
「私、自分の人生を生きているのかな?」
人の命を支える仕事にやりがいを感じながらも、
同時に自分が何を感じているのか、本当は何をしたいのかを
考える余裕がなくなり、心も体も疲れ切っていました。
そしてある日、ようやく自分の心の声を聞く決意をしました。
「一度、立ち止まってもいいんじゃないか?」とそう思ったのです。

40代で看護師を辞める決断
辞める決断をしたとき、正直、怖かったです。
「この年で仕事をやめて大丈夫?」
「もう一度やり直せるの?」
周りの声も気になりました。

でも、それ以上に、自分の心がもう限界と叫んでいました。
40代になってようやく、自分の心の声を無視することの苦しさを知りました。
退職して最初の数週間は、空白の時間が不安でした。
でも、朝ゆっくりコーヒーを飲み、好きな音楽を聴く
そんな小さな時間が、こんなにも心を癒してくれるなんて思いませんでした。

自分の好きに正直に/文章を書くことを始めた
辞めてからしばらくして、わたしは文章を書くようになりました。
最初は日記のようなものでした。
看護師時代に感じていたこと、患者さんとの思い出、
そして今の素直な気持ち。

書いているうちに、心の中のもやもやが少しずつ整理されていく感覚がありました。
言葉にすることって、こんなにも心を軽くしてくれるんだと気づきました。
それが、このブログを始めたきっかけです。
「40代ライフワーク」
自分の生き方を見つめ直す場所として、
ここに自分の言葉を残していきたいと思っています。
看護師の経験が教えてくれた「人の心に寄り添う力」
看護師の仕事は、まさに人に寄り添う仕事です。
患者さんの痛み、家族の不安、仲間の葛藤。
その一つひとつに触れてきた経験は、今も私の中で生きています。
だからこそ、今度は自分自身にも寄り添いたい。

「もっと頑張らなきゃ」ではなく、
「今日はよくやったね」と、自分をねぎらう。
看護師として誰かの心を支えてきたように、
これからは、自分自身の心にも優しくありたいと思います。
40代からでも、自分らしく生き直せる
40代で仕事を辞める事は、決して遅くありません。
むしろ、人生の折り返し地点だからこそ、
本当に自分がどう生きたいかを考えるチャンスだと思います。

人の目を気にしすぎても、いいことはありません。
誰かの期待に応えるために生きるより、
自分の心が喜ぶ方向へ進む方が、ずっと豊かに生きられる。
看護師として人のために生きてきた私が、今は自分のために生きる練習をしている。
それが、私の40代のライフワークです。

同じように悩んでいるあなたへ
もしあなたが今、もう限界かもと感じているなら、
どうか少しだけ立ち止まってみてください。
そして、自分の心に
「本当はどうしたい?」と聞いてみてください。
その答えは、誰かが決めるものではありません。
あなたの中に、ちゃんとあります。
仕事を辞めることは、逃げることではなく、自分を取り戻すことなのだと、
今なら胸を張って言えます。




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