仕事から帰宅すると、リビングには誰もいませんでした。
電気をつけて、椅子に座り、ただぼーっとしているだけなのに、気づいたら涙が出ていました。
特別つらい出来事があったわけではありません。
怒られたわけでも、失敗したわけでもない。
それでも、心の限界だったのだと思います。
もし今、
「仕事が終わっても気が休まらない」
「一人になると涙が出る」
「辞めたい気持ちを誰にもいえない」
そんな状態なら、これは過去の私の話であり、今のあなたの話かもしれません。
仕事中の人間関係が、家に帰っても離れなかった
仕事をしていた頃、毎日クタクタでした。
身体の疲れもありましたが、それ以上にしんどかったのは人間関係です。
昼間、職場で交わした言葉。
空気を読んで飲み込んだ本音。
笑顔でやり過ごした場面。
家に帰っても、それらが頭から離れませんでした。
「さっきの言い方、まずかったかな」
「また迷惑をかけたかもしれない」
一人になった途端、緊張が一気にほどけて、
涙としてあふれてきたのだと思います。
家族には見せないようにしていたつもりだった
家族の前では、できるだけ普通に振る舞っていました。
弱音を吐いたら心配させると思っていたし、
「頑張らなきゃ」と思っていたからです。
でも、きっと隠しきれていなかったのでしょう。
ある日、夫から
「無理して働かなくていい。辞めてもいいよ」
と言われました。
責めるでもなく、理由を聞くでもなく、
ただそう言われただけなのに、胸がいっぱいになりました。
子どもの一言に、全部見抜かれていた
夕食の時間、子どもから
「もう少し食べたら?」
「お母さん、仕事楽しいの?」
「苦しいなら辞めたらいいんじゃない?」
そんな言葉をかけられました。
自分では気づいていなかったけれど、
食事量は明らかに減っていました。
顔にも出ていたのだと思います。
子供は、大人が思っている以上によく見ています。
何も言わなくても、親の変化をちゃんと感じ取っているのだと、その時初めて気づきました。
気づかないうちに積み重なっていた限界サイン
振り返ると、限界のサインはいくつも出ていました。
・食欲がなくなった
・テレビを見てもまったく楽しめない
・休みの日も仕事のことばかり考える
・寝る前も、出勤前も不安でいっぱい
・常に体がこわばっている感覚

それでも
「みんな頑張っている」
「わたしだけじゃない」
そう言い聞かせて、無理を続けていました。
誰のために仕事をしているのか分からなくなった
生活のために働いている。
それは事実です。

でも、
「嫌だ」
「行きたくない」
「ずっと不安で苦しい」
そんな気持ちを押し殺してまで続ける意味はあるのだろうか、と考えるようになりました。
家族のためと思っていた仕事が、
結果的に家族を心配させている。
その現実に、ようやく向き合うことになりました。
辞めたいと思うのは、弱いからじゃない
涙が出るのは、甘えているからではありません。
辞めたいと思うのは、逃げではありません。
心と体が、
「もう限界だよ」
と必死に伝えてくれてくれているサインです。
特に40代は、
仕事、家庭、体調の変化が一気に重なりやすい時期。
頑張り続けるほど、自分の不調に気づきにくくなります。
同じように悩んでいるあなたへ
もし今、
一人になった時に涙がでるなら。
家族に心配されているなら。
「辞めたい」と検索してここにたどり着いたなら。
あなたは、もう十分頑張っています。
立ち止まって考えることは、悪いことではありません。
仕事を手放す選択も、人生を守る立派な決断です。
この文章が
「自分だけじゃなかった」
そう思えるきっかけになれば嬉しいです。




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