「外来は楽」という幻想にサヨナラ。40代看護師が外来クリニックを辞めた本当の理由と、自分を取り戻すまでの全記録

悩んでいる女性 看護師の働き方・体験談

はじめに

「病棟より楽なはずなのに、どうしてこんなに体が

 重いの?」

「40代になってから、仕事のスピードについていけ

 ない……」

そう悩んでいるのは、あなただけではありません。

責任感が強く、家族のため走り続けてきた看護師

ほど、激務の板挟みに苦しんでいます。

25年のキャリアで、7回の転職を経験した私が、なぜ

40代で「外来を辞める」決断をしたのか。

ボロボロになった自分を守るための判断基準を、私

の実体験を交えて詳しくお伝えします。

Aさん
Aさん

「外来のバタバタ感に、もう限界。でも、ベテランだ

し辞めるのは逃げなのかな……。」

はる
はる

「いいえ、それは逃げではなく、『自分を守るための戦

略』です。体と心が壊れる前に、立ち止まる勇気が必

要です。

内科外来の知られざる戦場:秋から春先の地獄

よく世間(あるいは病棟スタッフ)からは「外来は

座れるし、夜勤もないから楽でしょ?」と思われがち

です。しかし、内科クリニックの現場は、そんな優

雅なものではありませんでした。

とくに秋から春先にかけての繁忙期は、まさに戦場で

す。

インフルエンザや感染性胃腸炎の爆発的流行

インフルエンザワクチンの予防接種ラッシュ

ひっきりなしに訪れる風邪や慢性疾患の

 患者さん

待合室は常に人で溢れ、スタッフが少ないクリニッ

クでは、バックヤードは常にバタバタ。

「座る暇なんて1分もありませんでした。」

「やっと昼休みか」と思った瞬間にはもう午後の診療

が始まり、あっという間に終業。

時間の感覚が麻痺するほどのスピード感の中で、常

に正確さを求められる。

この終わりのないマルチタスクが、少しづつ

私の心を削っていきました。

帰宅後に待っている「第2シフト」という限界

仕事が終わっても、看護師に休息はありません。家

に帰れば、母親として、妻としての役割が待ってい

ます。

特に中高生の子どもがいると、毎日のお弁当作り

家事は避けて通れません。疲労困憊の体を引きずり

ながらキッチンに立ち、次々とタスクをこなす

日々。

そんな毎日を過ごしていると、ある異変が起きまし

た。

「椅子に一度座ったら、もう二度と立ち上がれない」

夕食後、ほんの少しのつもりでソファに座ると、い

つのまにか意識を失うように寝落ちしてしまうので

す。

「お風呂入って寝たら?」

心配そうに声をかけてくれる夫や子供の視線が、

当時の私には痛いほどでした。疲れが全く抜けず、

次第に食事も喉を通らなくなり、体重はみるみる減少。

「家族のために頑張っているはずなのに、家族を心

配させている」という事実に、私は深く絶望しました。

40代の私が外来を辞めた3つのリアルな理由

25年の経験があっても、抗えない波がありました。

①更年期による体調変化が仕事に直結した

40代を過ぎ、自分でも驚くほど体の変化が現れました。

強い倦怠感:朝起きた瞬間から体が鉛のように

 重い。

めまい・動悸:忙しい診察の合間に、突然心臓

 がバクバクする。

イライラと不安:以前なら笑って流せたこと

 に、猛烈にイライラしてしまう。

これらは更年期の典型的な症状ですが、スピードを

求められる外来では致命的でした。

②外来業務のマルチタスクが脳のキャパを超えた

次から次へと来る患者対応、電話、検査の段取り。

以前はこなせていたことが、今の私には過剰な負荷

になっていました。テキパキ動けない自分に焦

り、さらにミスを恐れて萎縮するという悪循環に陥

ったのです。

③頑張れなくなった自分への罪悪感

「昔はもっと働けたのに」

「周囲に迷惑をかけている」

夜、仕事のミスを思い出し、眠れない日々。

心身ともに、本当の意味で限界がきていました。

限界を感じた時の自分を守る5つの対処法

無理をして働き続ける必要はありません。まずは以

下のステップで自分を整えましょう。

       ステップ   アクション内容
1.可視化ノートに「いつ、どんな症状が
出たか」を書き出す。
2.相談上司にパートへの切り替えや
業務調整を相談する。
3.優先順位仕事と自分・家族の笑顔
どちらが大切か再定義する。
4.選択肢を広げる訪問看護、産業保健、ディサー
ビスなど、別の職場を探す。
5.専門医受診セルフケアで解決しようとせ
ず、プロの力を借りる。

まとめ:その決断は逃げではなく戦略

はる
はる

「あと5年、今の働き方を笑顔で続けられますか?」

もし答えが「NO」なら、それは新しい道を探すべき

サインです。

私は、「他人のケアはできても、自分を壊してしま

っては意味がない」と気づいた時に、決断すること

ができました。

環境を変えることは、決して恥ずかしいことではあ

りません。

40代は人生の転換期。今までの自分を「お疲れ様」

とねぎらってあげてください。あなたが笑顔でいら

れる場所は、必ず他にあります。

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