子どもの受験と看護師の仕事/40代で両立できなかった現実と退職の決断

看護師と家庭・暮らしの両立

受験生の子どもを抱えながら看護師として働いた40代の実体験。

塾の送迎、学校行事、休めない職場、体調悪化…。

両立できなかった現実と、退職に至るまでの葛藤を綴ります。

「受験は一時的だから」と言い聞かせていた

「受験は一時的だから」

「今だけ我慢すればいい」

そう自分に言い聞かせながら、私は看護師の仕事を続けていました。

40代、看護師としての経験は20年。

病棟、外来とそれなりにやってきた自負もありました。

でも、子どもの受験と看護師の仕事は、思っていた以上に両立が難しかった

そしてその無理は、確実に自分の心と体を削っていきました。

はる
はる

この記事では、

受験生の子どもを抱えながら働いた40代看護師が、

なぜ仕事を辞める決断をしたのか

その現実を正直に書きます。

受験期に一変した家庭の生活

子供が受験生になると、家庭の空気は一気に変わります。

・塾や模試のスケジュール管理

・夜遅くまで続く勉強

・成績への不安や焦り

・親にぶつけられる感情

特に大変だったのは塾の送迎でした。

仕事が終わる時間と塾の時間が重なり、常に時計とにらめっこ。

「今日は間に合うだろうか」

「また子どもを待たせてしまう」

仕事中も、頭の片隅にはいつも家庭のことがありました

外来勤務でも休みが取りにくい現実

病棟から外来に転職したとき、

「これで少し家庭と両立できる」と思っていました。

でも、現実は違いました。

・人手不足で簡単に休めない

・子どもの体調不良でも代わりがいない

・学校行事の休みを言い出しにくい雰囲気

・有給があっても使いづらい空気

「外来なのに、こんなに融通がきかないの?」

そんな疑問を抱えながらも、声には出せませんでした。

学校行事と仕事の板挟み

受験期は、学校行事も重要な時期です。

・進路説明会

・三者面談

・模試の結果説明

でも、休みを申請するたびに感じるのは罪悪感。

「また休むの?」

「周りに迷惑かけていないかな」

実際に何か言われたわけではなくても、

空気として伝わってくるプレッシャーがありました。

どちらも中途半端になる苦しさ

仕事を優先すれば、

子どもの不安に十分寄り添えない。

家庭を優先すれば、

職場での肩身が狭くなる。

結果、私は

仕事も家庭も、どちらも中途半端になっていました。

・子どもと向き合っていても仕事のことが頭をよぎる

・職場にいても家庭の心配ばかりする

常に緊張状態で、心が休まる瞬間はほとんどありませんでした。

体調に出始めた異変

そんな生活を続けているうちに、体調があきらかにおかしくなりました。

・不安感が常にある

・夜、眠れない

・食欲が落ち、体重が減る

・何もしていなくても動悸がする

それでも私は、

「受験が終われば落ち着く」

そう信じて、無理を続けました。

それでも辞められなかった理由

体調が悪くても、仕事を辞める決断は簡単ではありませんでした。

・40代での退職への不安

・看護師しかしてこなかった怖さ

・収入が減ることへの心配

・もう少し頑張れるはずという思い込み

特に強かったのは、

「ここで辞めたら逃げになるのでは」という気持ちでした。

限界を感じたある出来事

はる
はる

ある日、子どもから言われた一言が心に刺さりました。

「お母さん、いつも忙しそうだね。」

「仕事楽しいの?苦しいんじゃない?」

「ご飯もちゃんと食べないと……」

責める口調ではありませんでした。

でもその言葉を聞いた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられました。

「私は何のために、こんなに無理しているんだろう」

その時初めて、

このままでは、どちらも守れないと感じたのです。

退職を決めるまでの葛藤

退職を考え始めてからも、すぐに決断できたわけではありません。

・家計は大丈夫か

・次はどうするか

・後悔はしないか

何度も自問自答しました。

でも、体調は回復せず、心も限界に近づいていました。

退職して分かったこと

実際に仕事を辞めて、一番大きく変わったのは心の余裕でした。

・子どもの話を落ち着いて聞ける

・送迎や行事に罪悪感がない

・夜、眠れるようになった

収入や将来への不安はゼロではありません。

でもそれ以上に、

失いかけていたものを取り戻した感覚がありました。

受験と看護師の仕事は両立できない場合もある

声を大にして言いたいのはこれです。

子ども受験と看護師の仕事は、両立できない場合もある

それはあなたの努力不足ではない

看護師の働き方は、

受験期の家庭に合っていないケースが多いのが現実です。

同じ状況にいる40代看護師へ

もし今、

・受験生の子どもを抱えている

・家庭と仕事の板挟みで苦しい

・辞めたい気持ちを誰にも言えない

そんな状況なら、あなたはもう充分頑張っています。

まとめ/あなたが守るべきものを選んでいい

子どもの受験と看護師の仕事。

どちらも大切だからこそ、苦しくなる。

でも、すべてを完璧にこなす必要はありません。

40代だからこそ、

自分と家庭にとって何が一番大切か、選んでいい。

職場は変わることができますが、家庭の状況は変えられない。

家庭の状況は個人差があり、自分達にあった選択をしていいのです。

この体験談が、

あなたが自分を責めるのを辞めるきっかけになれば嬉しいです。

関連記事

40代看護師が辞めたいと思ったらまずやること

40代看護師が子供との時間を優先したいときに考えるべきこと

40代看護師が仕事と家庭の両立につらさを感じたら/限界のサインと見直し方

コメント

タイトルとURLをコピーしました