「辞めたい。でも怖い」
この気持ちを、私は長い間抱えていました。
看護師として働き続けて20年。
気づけば、人生のほとんどを看護師という仕事に捧げてきました。
新人の頃は必死で、30代は家庭と仕事の両立に追われ、40代になっても辞めるという選択肢は、頭の片隅に追いやったままでした。
辞めたい気持ちはあるのに、
一歩踏み出せない。

この記事では、
なぜ看護師を辞めるのがこんなにも怖かったのか
そして、実際に辞めて今思うことを正直な気持ちで書いています。
同じように悩んでいる40代看護師さんに、自分だけじゃないと感じてもらえたらうれしいです。
看護師しかしてこなかった私の不安
私が一番怖かったのは、
看護師以外の仕事ができる気がしないという不安でした。
新卒で看護師になり、そこから20年。
転職は経験してきましたが、職種はずっと看護師のまま。
看護師としての経験しかなく、他の仕事をほとんど知りません。
・履歴書に書けるのは看護師経験だけ
・パソコンのスキルも特別にあるわけじゃない
・今さら一から覚えられるかわからない

「私には何のスキルもない」
そう思い込んでいました。
看護師という肩書がなくなったら、
自分には何も残らない気がして、
辞める=自分の価値がなくなるような感覚さえありました。
20年続けた仕事を手放す怖さ
20年という時間は、想像以上に想いものです。
長く続けてきたからこそ、
辞めることは今までの自分を否定することのようにも感じました。

「ここまでがんばってきたのに」
「今さら辞めてどうするの?」
そんな声が、自分の中から聞こえてきました。
周りを見渡せば、
同じように働き続けている同年代の看護師もたくさんいます。
その姿を見るたびに、
自分は逃げようとしているだけなんじゃないかと、自分を責めていました。
生活を考えると、辞める選択肢が現実的じゃなかった
不安は気持ちの問題だけではありませんでした。
一番現実的で重かったのが、生活の問題です。

働かないと家計的は厳しい。
これは、どんなきれいな言葉を並べても変わらない事実です。
「やりたいことを見つけたい」
「自分に合う仕事を探したい」
そう思っても、
実際には
・何の仕事をしたいのかわからない
・何が向いているのか分からない
・新しい仕事に挑戦する勇気が出ない
結局、
「辞めたいけど、辞めた後がみえない」
この状態が、私を一番苦しめていました。
体調が悪いのに、無理を続けていた
それでも私は、
「まだ働ける」
「もう少し頑張れる」
そう言いきかせて、仕事を続けていました。

・慢性的な疲労
・朝起きるのがつらい
・休みの日も気力が戻らない
・理由もなく不安になる
それでも、
「年齢のせい」
「更年期かもしれない」
そうやって、自分の不調を軽く扱っていました。
今振り返ると、
体はずっとSOSを出していたのに、
私は仕事を優先した見ないふりをしていたのだと思います。

夫と相談して一旦辞めるという選択をした
一人で考えても答えが出ず、
私は夫に正直な気持ちを話しました。
・辞めたいけど怖いこと
・体調がつらいこと
・このまま続ける自信がないこと
全部を言葉にするのは勇気がいりましたが、
話してみて初めて、自分がどれだけ追い込まれていたかに気づきました。
そして出した結論は、
「一旦退職して、体調を整えてから考える」という選択でした。
先のことは、元気になってから。
今は、無理を続けるより立ち止まることを優先する。
「ずっと辞める」でも
「もう二度と働かない」でもなく、
今の自分に必要な判断だったと思っています。
辞めた今、はっきり思うこと

実際に辞めてみて、
今だからこそはっきり言えることがあります。
それは、
自分の体以上に大切なものはないということ。
職場は変えられます。
仕事も、働き方も、探せば選択肢はあります。
でも、
体は一つしかありません。
無理を続けて体を壊してしまったら、
回復するまでに時間も気力も必要になります。
元の状態に戻れない可能性だってあります。
仕事ばかりで家庭が壊れても、誰も助けてくれない
もう一つ、辞めて強く感じたことがあります。
それは、
仕事を優先しすぎて家庭が壊れても、職場は責任を取ってくれないという現実です。
体調を崩しても、
家庭がうまくいかなくなっても、
最終的に向き合うのは、自分自身。
だったら、
自分の今の状況にあった働き方を選ぶことは、
決して間違いじゃないと思いました。
辞める事は逃げじゃなかった
以前の私は、
「辞める=逃げ」
「続けられない自分が弱い」
そう思っていました。
でも、今は違います。
辞めることは、自分を守るための選択でもあります。
無理を続けることだけが正解じゃない。
立ち止まることも、人生に必要な時間だと感じています。

今しんどい看護師さんへ
もし今、
・辞めたいけど怖い
・体調がつらい
・このままでいいか分からない
そんな気持ちを抱えているなら、
それはあなたが弱いからではありません。
体と心が
少し休んで教えてくれているサインかもしれません。
辞めるかどうかよりも、
今の自分の状態を一番大切にしてほしい。
この記事が、
同じ悩みを抱える誰かの、小さな支えになれば嬉しいです。




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